コレステロールの検査とは?健康診断や病院での検査の受け方

854_02

油っぽいものを食べ過ぎたりほとんど運動をしていなかったりという生活をしていると、ふと「自分のコレステロール値ってどのくらいあるんだろう」と思うことはありませんか?
病院
自分の健康状態を知っておくことは病気の早期発見に繋がり、重大な病気になるリスクを減らすことができます。 でも「どうやって健康診断を受けたらいいのかわからない」「病院で検査を受けたいけどどのくらいお金がかかるのかな」などさまざまな疑問が浮かび上がってきます。
eiyoshi01
この記事では、自分のコレステロール値を知りたいときの健康診断の受け方や病院での検査の方法について解説いたします。


■健康診断や病院での検査の受け方

病院でコレステロール値を知る検査を受けるときには必ず血液検査があります。
血液検査は食生活の影響がとても大きいため、その日だけではなく普段から食事に気をつけておかなければいけません。

前日の食事はコレステロールの検査に関係する?

前日は食事OKコレステロールは長期的な普段の食生活の影響を調べる項目のため、前日の食事の影響はほとんどないと考えられていますが、血清脂質の仲間である中性脂肪は直前に食べた食事に大きく影響を受けます。

食後4-6時間後に最も吸収が高くなり、正確な値を計測するためには17時間程空けないといけないというデータもあります。 17時間というと夕方18時に食事をしても昼の11時まで採血ができないことになり、なかなか難しいので遅くても20時までには食事がとれるように意識してみましょう。

前日の食事の影響によって中性脂肪が高くなることで、脂質異常症と診断されてしまうこともあります。正確な結果を出すためには、前日の食事は和食を中心とし、主食・主菜・副菜の揃った脂質の少ないあっさりとした食事にしておくのが正解でしょう。 アルコールも中性脂肪を上げる原因となりますので前日は禁酒をしてください。

検査当日の朝食は食べてもいいの?

朝食はNG採血があるときには、どこの病院でも「朝は食べずに来てください」と言われます。血液検査は調べたい数値がコレステロール値の1つであっても、他にも異常がないかを見るために、血糖値や肝機能、貧血に関する項目も同時に行うことがほとんどです。

検査当日のお食事を抜くことでコレステロール値に影響することはありませんが、血糖値や中性脂肪など食後の影響が大きく関わる項目もあるため、正確な健康状態を把握するためには食事をとらずに検査を受けて、全体的な評価をしてもらうことが一番良いのです。

飲みものは飲んでも大丈夫?

水やお茶はNG甘いジュースは血糖値に影響してしまいますが、お茶や水であれば飲んでも大丈夫です。

このように、コレステロール値の検査は短期間の食事では影響はしませんが、コレステロール値だけを検査するということはほとんどないので、他の項目の検査があることを考えると
・前日の夕食は早めにとる
・当日は何も食べずに検査を受ける
・飲み物はお茶か水でとる
というようにすると、正しい結果と診断を得ることができます。

■検査はどこで受ければいい?

検査それではいざ検査を受けたいと思ったときには、どのような場所で受けることができるのでしょうか。

会社員として仕事をしている場合は、労働安全衛生法により会社は従業員を年に1回健康診断を受けさせなければならないという義務があります。 費用は会社負担で、受ける場所は会社の指定の医療機関か、「私はこの病院で受けたい!」という希望があれば個人で自由に決めることもできます。

しかし自営業や専業主婦など自分で保険に入っていない人はなかなか健康診断を受ける機会が持てないため、自ら受けられる機関を探さなくてはなりません。
家族の扶養に入っている場合には、健康診断にかかる費用を一部負担してもらい健康診断を受けることができる場合もあります。

健康診断を受けられる場所

病院

一般的には病院で受けることが多く、医師のアドバイスを受けることもできます。 料金はそれぞれの病院によって異なり、オプションで項目を追加するごとに上がっていきます。 安く済ませたいときには事前に料金を調べておき、納得のできる病院を利用しましょう。

健康診断専門のクリニック

地域によっては健康診断を専門に行っている病院もあります。 一般の病院に比べて待ち時間が短い、料金が安い、風邪などの流行病が移る心配がないなどのメリットがあります。

市町村による健康診断

地方自治体により、無料や低料金で健康診断を受ける機会が設けられることがあります。 この場合は期間限定で行われることが多く、その都度対象者を
女性の方
高齢者の方
40歳以上の方
などそのときによって決めて行われます。 地域センターや公民館などの施設が利用されることが多いです。

■検査にかかる費用(健康診断の場合、病院での検査の場合)

会社で行う健康診断の場合は料金を会社が負担してくれるので無料で受けることができます。 一般的な病院で健康診断を受ける場合には9,000~13,000円くらいの料金が相場ですが、健康診断の項目全てではなく特定のいくつかに絞って検査を行う場合には、それほどかかることはありません。

採血料・検査料・判断料などが合算され、保険適用の3割負担でおおよそ2,000〜3,000円程度が目安です。 検査項目はあくまで医師によって決められるため、他の検査を追加した場合や薬が出たときにはもう少し値段が上がってしまうこともあるので、お財布には余裕を持ってお金を入れておきましょう。

■まとめ

健康診断会社に勤めている人は定期的な健康診断が受けられますが、自営業や専業主婦の方は受ける機会を自分で作り、お金を負担しなければなりません。 健康診断は病気の早期発見に繋がり、自分の健康管理のためにも役立ちますので是非機会を作って年に1回は必ず受けるようにしましょう。

そして検査の申し込みを済ませたら、前日は和食中心の主食・主菜・副菜の揃った脂質の少なめの食事を20時までには済ませ、当日は採血を行うまで絶食とし、お茶や水など砂糖の入っていない飲み物で空腹を紛らわしましょう。そうすることでより正確な診断を受けることができます。

地域や病院によって料金に違いがありますが、健康診断は料金が高く設定されていますので、「この部分だけ気になる!」という症状があれば、特定の項目だけを検査してもらえるかどうか医師に相談してみましょう。

関連ページ

 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。