酒粕はレジスタントプロテインが豊富でコレステロール吸収を抑制する!?

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効果的な有酸素運動酒粕は昔から利用されている食品の1つで、甘酒、粕汁、粕漬けなどに使われます。

酒粕には独特の癖があるので、好き嫌いが分かれる食品でもあります。

しかし、そんな酒粕には様々な健康効果があると、現代になって再注目されています。

そんな酒粕にはコレステロール低下の効果があるのかどうか、おすすめの酒粕の摂り方などについて管理栄養士が説明します。

酒粕ってどんな食べ物?

酒粕は、日本酒を絞った残りのカスのことです。日本酒を絞るのはアルコール発酵まで終えた段階なので、酒粕にももちろんアルコールは残ります。

甘酒酒粕は、絞った日本酒によって味が変わり、絞る力加減でもアルコールの残り具合も違います。

酒粕を使った代表的な食べ物に甘酒があります。

甘酒は酒粕を使ったものと、米麹を使ったものの2種類があります。

アルコール分を含んだ、粒のないものが酒粕甘酒で、アルコール分を含まない、米粒が見える甘酒が米麹甘酒です。

酒粕にはバランスよく栄養が含まれており、タンパク質や糖質などだけではなく、ビタミンB群やパントテン酸、葉酸などのビタミン類も多く含まれます。

また、微量栄養素であるミネラル類も豊富です。

これらのバランスの良い栄養成分だけでも、酒粕を摂るメリットはあるのですが、近年注目されているのが、酒粕に含まれてる「レジスタントプロテイン」です。

酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」がコレステロールを下げる!

酒粕に、血中コレステロールを低下さける効果があると試験管試験(in vitro)で判明しました。

酒粕のどんな成分がコレステロール低下に繋がるのかさらに研究が進み、酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」という成分がコレステロール低下に繋がるという研究結果も出ています。

レジスタントプロテインは、コレステロールから作られる胆汁酸と結びつく性質があります。

胆汁酸は、食物由来のコレステロールと結びつく働きがありますが、レジスタントプロテインがコレステロールよりも早く胆汁酸と結びつくことで、コレステロールは吸収されずに体外へ排出されます。

結果、血中のコレステロールが低下するのです。

酒粕の持つ効果・効能について

酒粕酒粕には様々な健康効果が確認されています。

昔の人は科学的にそのような効果があることは知らなくても、経験的に酒粕の効果を知っていて、大いに利用してきたのです。


血圧上昇抑制効果

血圧の上昇を抑えるには、アンギオテンシン変換酵素(ACE)が活性化するのを阻害することが大事です。

酒粕には、このACEを阻害する成分が含まれており、血圧の上昇を抑制してくれます。

非アルコール性脂肪肝疾患の抑制

非アルコール性脂肪肝疾患は、放置していると肝炎や肝がんに繋がる慢性疾患です。

マウスでの実験ではありますが、酒粕には肝臓の脂肪や炎症を抑えて、非アルコール性脂肪肝疾患の発症リスクを減らす作用があると確認されています。

肝臓保護効果

体内で細胞を傷つけて老化させてしまう物質に活性酸素があります。この活性酸素は肝臓に多く存在し、ストレスや激しい運動などでより多く生成されます。

酒粕には、肝臓にある活性酸素を除去する、抗酸化作用があります。この抗酸化作用で肝臓を保護し、肝細胞を長生きさせる働きをするのです。

実験でマウスに酒粕を与えると、GOTやGPTなどの肝機能の値が改善したという結果が出ています。

酒粕の効果的な摂り方

酒粕酒粕でレジスタントプロテインを摂る場合、日本醸造学会からは1日50g程度の摂取が推奨されています。

酒粕はアルコール分を含むので、妊婦や子供が不十分な加熱(粕汁や甘酒や粕漬けの漬物など)で摂取するのは避けましょう。

粕漬け焼きなどでしっかり加熱してアルコール分を飛ばし、量も少量であれば食べても問題ありません。

酒粕の新しい食べ方として、マフィンなどのお菓子に加えたり、和え衣などに加えるなどの方法も広がっています。

トーストに塗ったり、ホワイトソースに加えても酒粕特有の発酵した美味しさが楽しめます。

様々な食べ方を知っていると、飽きずに食べられますね。

まとめ

酒粕酒粕に含まれるレジスタントタンパクは、胆汁酸を吸着して体外に出す働きをするため、コレステロール低下効果があります。

その他にも、酒粕には血圧の上昇を抑えたり、非アルコール性脂肪肝疾患のリスクを減らしたり、肝臓を保護する働きがあります

酒粕にはアルコール分も多く含まれますので、妊婦や子供の摂取には注意が必要です。

粕汁や甘酒だけではなく、新しい酒粕の食べ方にチャレンジして、コンスタントに摂ることがおすすめです。

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