天然アミノ酸 GABA、悪玉コレステロールを下げる効果はある?

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ストレスリラックス効果やストレスに対して効果があるとして、ギャバを使った商品を見かけることが多くなりました。
ギャバとはどんな栄養成分なのでしょうか?

ギャバの成分について、どのように体に良いのか、また血中コレステロールに対しては効果があるのかどうか、どの位摂れば良いのかなどを、管理栄養士が解説します。

「ギャバ」ってどんな成分?

神経伝達物質GABA(ギャバ)とは、アミノ酸の1つで、γ-アミノ酸の略称です。通常のアミノ酸は筋肉などの構成成分ですが、ギャバは人間の脳や脊髄にあり、神経伝達物質としての役割を担っています。

ドーパミンなどの神経興奮物質は、やる気を出すために大事な神経伝達物質ですが、興奮がいつまでも続くと眠りを妨げてしまいます。ギャバはこの興奮する神経を落ち着かせ、リラックス状態にする効果があります。

ギャバは発芽玄米に多く含まており、100g中に約10mg含まれています。

他にも、トマト、ナス、きゅうりなどの野菜、メロンやみかんなどの果物、味噌や漬物やキムチなどの発酵食品にも含まれています。

ギャバを多く生み出す乳酸菌も発見されており、これによって生み出されたギャバを使って、チョコレートやコーヒーなどが商品化されて販売されています。

GABA(ギャバ)はコレステロールを下げる?

GABAの研究は様々に進んでいますがが、血中のコレステロール低下ついての効果についてはまだ研究段階です。

GABAは肝臓の働きを活発にするとこでコレステロールの代謝を促すとは考えられていますが、どの位下るのか明確な研究結果はまだ出ていません。

また、GABAが多く含まれる食品に発芽玄米や味噌や漬物などがあげられますが、これらの伝統的な日本食はコレステロールが上がりにくい食事スタイルなので、GABAはコレステロールを下げる効果があると思ってしまいがちです。

GABAにコレステロール低下作用があるのかもしれませんし、GABAを摂ろうとして、白米から発芽玄米に変えた結果、発芽玄米の食物繊維や多く含まれるビタミンやミネラル類が、コレステロール低下に良い影響を与える事も考えられます。

参照.1:胚芽精米促進協議会「胚芽精米の特徴」

ギャバの持つ効果・効能について

現代人にいい効果ギャバは様々な健康効果が判ってきています。

どれも現代人にとても有り難い効果なので、ぜひ積極的に活用していきたいです。

ストレスの軽減

ギャバは中枢神経において、神経伝達物質として働きます。これによりイライラを軽減させる効果が期待できます。

ギャバを多く摂ってもストレスに強くなるとは限りませんが、不足しないように摂っておくことが大事です。(参照.1より)

血圧の低下作用

ギャバは血圧を低下させる作用があります。

血圧低下に有効な特定保健用食品(トクホ)として様々な商品が販売されています。

ギャバは血管を広げることで腎臓の働きを活発にし、尿を多く作ります。尿と一緒に多くの塩分を出すことによって、血圧を下げるのです。(参照.1より)

プレ更年期障害

ギャバは、抑制性の神経伝達物質です。興奮などを抑える働きがあります。ギャバが不足することで、興奮のブレーキがなくなり、いつまでもイライラが止まらなかったり、集中できないことや、睡眠が浅くなったりなどの症状が起こることがあります。

更年期障害は女性ホルモンの低下が原因とされていますが、ギャバの不足も関係していることがあります。更年期でも本格的な更年期の前であるプレ更年期(生理はまだあるけれど更年期のような症状が現れる時期)は積極的にギャバを摂っておきたいですね。

参照:ギャバ・ストレス研究センタ-「ギャバが心拍数に及ぼすリラックス効果

コレステロールに効果的なギャバの上手な摂り方

チョコレートギャバの摂取量については特に定められていません。

多くの研究でギャバを10~30mg程度摂取することで血圧低下などの効果が見られているので、10~30mg程度を摂ることを目安にしてみるとよいでしょう。

最近では、ギャバを使ったチョコレートも登場しています。グリコ「GABAチョコレート」などは、甘くて食べやすいですね。

しかしチョコレートは糖分や脂肪分も多く、食べ過ぎればコレステロール値を上げることにもなります。

もしギャバを含んだチョコレートを摂るなら、1日10g程度(ギャバ25mg)が適量です。

ギャバの摂取量は明確な基準がありません。自然の食品からギャバを摂る場合には、特に量を気にする必要はありません。

妊婦や授乳婦、子供がサプリメントでギャバを摂ることはまだ安全性が確認されていません。

高血圧への効果が期待できるギャバですが、既に高血圧の薬物治療を受けている方は、薬との飲み合わせで副作用が出たという報告もあります。医師または薬剤師に必ず相談するようにして下さい。

まとめ

血圧低下作用GABA(ギャバ)は、発芽玄米や味噌、トマトやみかんなどの野菜や果物に含まれており、血圧やストレスや更年期障害などに効果が確認されている成分です。

特に血圧低下作用についてはトクホ(特定保健用食品)の成分として認められています。

ギャバの1日の摂取量は特に定められていませんが、10~30mgで血圧低下が見られたという研究結果が多いことから、10~30mgが適切でしょう。

ギャバはトクホやサプリメントなでども摂ることも可能です。その際は、1日の摂取量を必ず守るようにして下さい。高血圧ですでに薬物治療を受けている時は、薬との飲み合わせもあるので必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

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