スーパーフード「ヘンプシード」「チアシード」はダイエットで大注目!コレステロールも下げるのか?正しい摂り方を栄養士が教えます。

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1096_16スーパーフードとは、必須栄養素や健康成分を多く含んでいる食品のことです。

日本では、一般社団法人日本スーパーフード協会があり、そこで優先するスーパーフードの中に「チアシード」と「ヘンプシード」が含まれています。

ダイエットや美容に効果があるとして、日本でも爆発的にヒット中ですよね。

しかし、コレステロールに対しては、下げる効果はあるのでしょうか?栄養士が検証しました!

スーパーフード「ヘンプシード」「チアシード」ってどんな食べ物?

まずは、ヘンプシード、チアシードがどういった食品かみていきましょう。

シードとは英語で「種」のことです。

つまり、チアシードは「チアの種」ヘンプシードは「へンプの種」ということになります。

ですので、どちらも小さな粒状の食品になります。

チアシード

1096_17チアは、シソ科サルビア属の植物です。

昔からアメリカ大陸で健康食といて食べられており、水に浸けると水を吸収してプルプルのゼリー状になるのが特徴です。

その栄養成分は販売しているメーカーによっても若干の違いがあり、1つ例にあげてみます。

大さじ1杯(12g)
  • エネルギー 51.5g
  • たんぱく 2.6g
  • 脂質 3.4g
  • 炭水化物 3.9
  • オメガ3系脂肪酸 2.191mg

目立って多いのは、オメガ3系脂肪酸です。

オメガ3系脂肪酸とは、青魚などに含まれるDHAEPA、エゴマ油や亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸などが属する、油の1カテゴリーです。
【EPA】コレステロールを下げるメカニズムと摂取方法
【DHA】コレステロールを下げるメカニズムと摂取方法

その摂取目安量は、成人で1日約2000mgなので、チアシード大さじ1杯で十分摂れることになります。

青魚の代表であるさんま1尾(可食部100g)では、オメガ3系脂肪酸の含有量が2200mgなので、チアシード大さじ1杯で、さんま1尾と同じくらいのオメガ3系脂肪酸が摂れることになります。

ヘンプシード

1096_18ヘンプとは、麻のことです。

ですので、ヘンプシードは「麻の実」ということになります。

麻の実は七味唐辛子の1つとして、日本でも昔から食べられてきました。栄養成分はメーカーによって違いがありますが、1つを例にあげてみます。

大さじ1杯(12g)
  • エネルギー 73.2kcal
  • たんぱく 3.84g
  • 脂質 6.24g
  • 炭水化物 0.36g
  • 鉄 1.32mg
  • 亜鉛 1.15mg
  • オメガ3系脂肪酸 1340mg

ヘンプシードは亜鉛や鉄などの微量栄養素(ミネラル等)が多く含まれています

そしてチアシードと同じく、オメガ3系脂肪酸が多いのが特徴です。

チアシードは「ゼリー状の食感が苦手」という方がいますが、ヘンプシードはクルミに似た風味で、食べやすい食品です。

また、ヘンプシードオイルや、パウダー状にしたものなどがあり、摂り方のバリエーションが多いのが魅力です。

栄養士の本音の検証結果は…スーパーフードはコレステロールを下げる効果はイマイチ

さて、ここまでチアシードとヘンプシードの豊富な栄養素を見てきましたが、コレステロール対策といては、正直なところ、あまりおすすめできません。

チアシードとヘンプシードに多く含まれるオメガ3系の脂肪酸は、中性脂肪値を下げHDL(善玉)コレステロールを高めてLDL(悪玉)コレステロールが下がる効果があります。

ですので、一見チアシードやヘンプシードのオメガ3系脂肪酸がコレステロールを下げてくれそうに期待したのですが、チアシードを積極的に摂った研究をいくつかチェックした結果、血中コレステロール値の改善がみられた結果は現在のところありませんでした。

チアシード、ヘンプシードにコレステロール低下効果がない理由とは?管理栄養士の仮説

チアシードやヘンプシードを摂り、コレステロール値の改善が見られないのは、チアシードやヘンプシードが持つ栄養成分を、人間の体が摂り込めない理由があるのではないかと考えられます。

チアシードもヘンプシードも種ですから、その側の殻が硬いことや、栄養成分が体に吸収される際に、邪魔する物質があるのかもしれません。

もし、その理由が解明され、チアシードやヘンプシードの栄養成分が十分体に摂り込める方法が見つかったならば、スーパーフードではなく、コレステロールも下げてくれるミラクルフードになるかもしれませんね。

なぜそんなに注目されているの?

1096_19チアシードやヘンプシードは、海外で美人有名人が摂っているとうことで有名になりました。

日本でもチアシードを摂っている美人有名人がたくさんいます。

チアシードは水に浸けると、水を抱き込んでプルプルのゼリー状になるので、腹もちが良く、その意味でダイエットに良いとして最初は広まりました。

スーパーフードにはオメガ3系の脂肪酸や、微量栄養素、必須アミノ酸も含まれているので、健康効果が高いとしてさらに広まっています。

実際のチアシードやヘンプシードを摂取し、血液検査などで健康効果があるかどうか調べてみると、数値が改善したという研究結果はありませんが、わざわざチアシードやヘンプシードを摂る習慣をつけることは、健康への意識が高くなっているという証拠ですね。

健康への意識が高くなれば、食事内容も見直します。

食事内容の見直しは、ダイエットの成功に不可欠です。

ダイエットに成功して体重が減ると、多くの場合血圧やコレステロールなどの血中脂質が改善されます。

ダイエット効果を期待してチアシードやヘンプシードを摂り、ダイエットも成功して、なおかつ血中コレステロールも下がるのであれば、チアシードやヘンプシードを摂ってみるのも良いかもしれませんね。きっかけの1つと考えてみてください。

結論

1096_20チアシードやヘンプシードは、大さじ1杯(12g)で1日に必要なオメガ3系脂肪酸を充足するほど、多くのオメガ3系脂肪酸が含まれています。

そのため、血中コレステロールを下げる効果があると期待されていますが、実際摂取しての研究では、血中コレステロールを下げたという研究結果は出ていません。

しかし、ダイエットの為にチアシードやヘンプシードを摂り、ダイエットに成功した結果として、血中コレステロール値が改善することを期待し、チアシードやヘンプシードを摂るのはアリでしょう。

流行、話題のスーパーフードをいろいろ試し、日々の体調の変化や数値の改善に意識を向けるきっかけとなるなら、管理栄養士として、よい食材なのではないかなと思います。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。