LDLコレステロールとタバコの関係~動脈硬化のリスクや害を減らす食品を解説

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タバコ変えたいとは思っても、なかなか変えられないのが生活習慣で、食事や運動に加えて喫煙習慣の有無も、健康には重要なポイントとなります。タバコが健康に良くないということは周知の事実ですが、コレステロールとはどのような関係があるのか気になりませんか?

タバコを吸うとコレステロールを上げる?動脈硬化の原因になる?など、色々な疑問が思い浮かばれるかと思いますが、具体的にはどのようにしてタバコが健康に影響しているのか、コレステロールとの関係性を中心にして解説していきます。

タバコの働き

タバコのメリット

タバコは、「百害あって一利なし」などとも言われ、体にいいことなんてないと思われがちです。しかし実は、吸うことによって得られるメリットもあるんです。

タバコを吸うことの一番のメリットは、ストレス解消です。依存性があるため、吸うとすっきりしたように感じられるとも思われがちですが、研究によって実証されている正しい効果です。

また、高まった気持ちや、落ち込んだ気持ちを抑える効果、食欲抑制効果、意欲を高める効果なども挙げられます。

タバコのデメリット

タバコによる老化の進行禁煙を推奨されているだけあって、やはりタバコにはデメリットは多くあります。大きなデメリットとしては、健康に悪影響を与えるということが挙げられ、その中でもガンにかかるリスクを高めてしまうことは有名ですね。ガンは、副流煙を吸うことでもリスクが高くなると言われていますので、自分だけではなく、家族の健康にも悪影響を与えてしまうことになります。

その他にも、血流が悪くなり、老け顔になりやすい、非喫煙者に比べて平均寿命が10年短くなるなどのデメリットが挙げられます。タバコは依存性が高いので、やめたくてもなかなかやめられないというのもデメリットの一つですね。

タバコとコレステロールの関係

タバコはコレステロールを上げる?

タバコには様々なデメリットがありますが、気になるのはコレステロールとの関係性ですね。タバコを吸うと、血管が細くなり、高血圧や動脈硬化になりやすいということは聞いたことがあるかもしれません。

タバコはコレステロールとは直接の関係はないのでは、と考えられがちなのですが、実はそうではなく、LDLコレステロールを増やしてしまう直接の原因になってしまいます。

これは、タバコに含まれるニコチンによるもので、タバコを吸う本数が多ければ多いほどLDLコレステロールは上昇しやすく、HDLコレステロールは低下しやすいと言われています。

動脈硬化って?

動脈硬化は病名ではなく、動脈の壁が厚くなったり、硬くなることで本来の構造が崩れ、働きが悪くなった状態のことを現します。血管の中にコレステロールや中性脂肪が増えると血管壁が傷つき、そこにマクロファージや脂肪分が沈着して血管が狭くなり、血栓や潰瘍ができやすくなるのです。

このような動脈の変化によって、心疾患や脳血管疾患など、死と隣り合わせの重大な病気を発症しやすくなります。動脈硬化は、実は10歳頃から始まっているのですが、食事や運動、喫煙などの危険因子を減らすことで、発症のリスクを減らすことができます。
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また、タバコは吸うだけでも血圧を上げますので、すでに動脈硬化が進んでいる人が毎日たくさんタバコを吸うことで、重大な病気を引き起こすきっかけとなってしまうことがあります。

動脈硬化は様々な生活習慣が絡み合って徐々に進行していきますが、喫煙というリスクを減らすだけでも、心疾患や脳血管疾患などの重大な病気を防ぐことができると考えられます。
コレステロールに関する病気

禁煙のすすめとタバコの害を減らす食品・成分

タバコを吸うことで得られるメリットもありますが、健康を害するデメリットも多くあり、タバコは体には良くないものと考えるのが普通です。国の健康に対する取り組みでも、禁煙が推奨されているのは周知の事実です。

禁煙をサポートするものとしては次のようなものが挙げられます。習慣化してなかなかやめることができないという人も多いと思いますので、是非試してみてください。

禁煙外来

禁煙外来医者のサポートを受けながら禁煙に取り組むことができるので、確実に禁煙したい人や、一人では不安な人にオススメです。投薬や定期的なアドバイスによって治療が進められます。健康保険が適用されるので、タバコ代よりも安く済み経済的にもお得です。

ニコレット

ニコチンを吸収することができるガムです。ニコチンを別の形で体にとり入れていることになり、ニコチン依存症の人の不安感を和らげます。ガムを噛むことで、タバコを止めた時の口さみしさも軽減できます。

パイポ

タバコは、吸う時の仕草もクセになっている場合があります。パイポは数種類ありますので、煙が出たり、フィルターにニコチンを含ませていたり、メンソールが含まれていたりと、用途に合わせて選ぶことができます。

タバコの害を減らす食品や成分

タバコの害を減らす緑茶どうしてもタバコがやめられない人や、やめる気がないという人もいるでしょう。

そういう人には、少しでもタバコの害を減らすために、抗酸化作用を持つ食品を意識して摂取することをオススメします。

  • ポリフェノール…ワイン・ぶどう・大豆・チョコレート・りんご・緑茶
  • ビタミンC…柑橘類・いちご・パセリ・じゃがいも・ピーマン
  • ビタミンE…ナッツ類・オリーブオイル・うなぎ・イクラ
  • βカロテン…緑黄色野菜
  • リコピン…トマト

結論

タバコは血圧を上げたり、ガンのリスクを高めるだけではなく、直接コレステロールを増やし、血流を悪化させる原因となり、動脈硬化のリスクを高め、心疾患や脳血管疾患などの重大な病気に結びつきます。

本数を減らすだけの減煙では、余計にタバコへの依存を強めてしまうとも言われており、チャレンジするのであれば、中途半端にせず完全に断つことを目標としましょう。

現在は健康保険で禁煙外来を受けられるようにもなり、禁煙をサポートするグッズもたくさん販売されています。自分や家族の健康のことを考え、禁煙について真剣に考えてみましょう。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。