注目の成分「ラクトフェリン」が悪玉コレステロールを下げる理由とは。食品やサプリの摂り方を解説

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母乳や牛乳に含まれるラクトフェリンラクトフェリンは、ヒトの母乳のうち、初乳に多く含まれる成分で、赤ちゃんを元気に育てる重要な成分として知られています。

ラクトフェリンは、ヒトだけではなく、牛の乳にも含まれていますが、熱に弱く、加熱殺菌をして加工される市販の牛乳では摂取することは難しいです。

近年では、このラクトフェリンが、ダイエットや便秘に効果がある成分として、口コミで人気が広がりつつあります。そしてダイエットだけではなく、悪玉コレステロールを下げる効果や、免疫力を上昇させるという嬉しい効果も持ち合わせているようです。

それでは、ラクトフェリンについて詳しく解説をするとともに、どのようにして悪玉コレステロールを下げるのかということや、効果的な摂取方法などについて見ていきましょう。

ラクトフェリンってどんな成分?

ラクトフェリンは、母乳以外にも、唾液や涙などの分泌物に含まれる糖たんぱく質です。目や鼻、口などの粘膜にも多く含まれており、病原菌の侵入を防ぐ役割もしています。

私たちの健康を守る様々な機能を持っていますが、免疫力が弱い赤ちゃんを守る働きをしているのが、一番の大きな役割です。

ラクトフェリンは出生後3日間の母乳に最も多く含まれるとされており、「母乳を飲んでいれば病気にかかりにくい」というのは、このラクトフェリンの効果によるものと考えられます。

ラクトフェリンは体の中でどのように働くの?

ラクトフェリンは、赤ちゃんだけではなく、大人とっても、体に良い効果をもたらしてくれる成分です。まず、コレステロールとも関わる部分で、脂質異常症を予防するという働きがあります。

ラクトフェリンには、歯周病菌である「LPS」の活性を弱める効果があります。LPSは血液中のコレステロールや中性脂肪を上昇させる原因となることが報告されており、ラクトフェリンを摂取することで、LPSが誘因する脂質異常症の発生を抑制することがわかっています。

また、ラクトフェリンを摂取すると、コレステロールを合成する酵素の働きが減少し、コレステロールの分解や排出をする酵素の働きが促進されます。このようなことから、ラクトフェリンは生活習慣病の原因の一つである、脂質異常症の予防に効果的であるといえます。

その他にもラクトフェリンには、免疫力アップや抗酸化作用、口内炎・皮膚炎の改善、整腸作用などの様々な働きがあります。ラクトフェリンは健康的な体を作るためにも、大きく役立つことに間違いありません。

コレステロールが高い人に適したラクトフェリンの摂り方

ラクトフェリンが含まれる食品って?

ラクトフェリンをとり入れるためには、日々の食事の中で、自然の食品から摂ることができれば一番良いのですが、先にも説明した通り、ラクトフェリンは熱に弱く、牛乳のような製造過程で加熱処理をする食品にはほぼ含まれていません。

また、ラクトフェリンは腸に届く前に胃で溶けてしまう性質を持ちます。食品は胃で消化され、必要な栄養素は腸で吸収されるため、胃で溶けてしまってはせっかくの良い成分も吸収することができないのです。

最近はラクトフェリン配合の食品が増えてきており、ヨーグルトやスキムミルクなど、主に乳製品から摂ることができます。

ヨーグルトは悪玉コレステロールを下げる? 乳酸菌の種類やタイプを栄養士が解説

商品開発の時点で、胃酸などからラクトフェリンを守るための特殊なコーティング技術が施されているため、吸収に関しての心配も不要です。

ラクトフェリンが配合されている食品を摂れば、それ以外にもたんぱく質やカルシウムなどの栄養素が摂れるというメリットがあります。

しかし、例えヨーグルトとはいっても、毎日続けるのはなかなか大変です。そこでより手軽に、確実にラクトフェリンを摂りたいのであれば、サプリメントの摂取がオススメです。

悪玉コレステロール対策に選ばれているサプリ&ドリンク3選

サプリメントのとり入れ方

市販のサプリメントは、壊れやすい性質を持つラクトフェリンをいかに腸に届けるかということに重点をおいて、色々な工夫がされています。

錠剤やカプセルは、胃酸で溶けないように、特殊なコーティングがされています。飲みにくさを感じる場合でも、噛んだり砕いてしまうと効果が消失してしまうので気を付けましょう

その他にも顆粒でも胃酸で溶けないように加工されているものや、ドリンク、舌下剤のように口の中に貼るタイプのものもあります。

1回の量が多いものよりも、継続して摂ることで効果が現れやすくなりますので、自分に合ったタイプのサプリメントを探してみましょう。

結論

ラクトフェリンは、コレステロールを下げる効果の他にも、様々な良い効果をもたらしてくれる、健康づくりに役立つ成分です。ヨーグルトの他にもサプリメントやドリンクなど、とり入れ方は様々なので、継続しやすいものを選んでみましょう。

ラクトフェリンの効果に関しては、最近の研究によって明らかになったものも多く、これからますます、ラクトフェリンに秘められたパワーについて明らかになると考えられます。そんな注目度上昇中のラクトフェリンですが、いち早くとり入れ、流行に乗り遅れないようにしたいですね。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。