お酢が悪玉コレステロールを下げるメカニズムとは?

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1349_1お酢は果物や穀類から作られた酸味の強い調味料です。

ダイエットに効果がある、血液をサラサラにするなど、お酢をとり入れることによって私たちの体に嬉しい影響があるということで、多くの人がその魅力に惹きつけられています。

実際にお酢が効果をもたらすといわれている作用はさまざまで、血糖値を下げる、内臓脂肪を減らす、血圧を下げるなどがあります。そして気になるコレステロールも低下させる効果が期待されています。

それではお酢のどんな成分が、実際には私たちの体内でどのように働き、コレステロールを下げる効果を生み出しているのか、そのメカニズムを見ていきましょう。

お酢ってどんな食品?

お酢は酸味を持つ調味料で、料理だけではなく掃除や洗濯など幅広い用途があります。お酢には

  • とうもろこしや小麦から作られる穀物酢
  • 米酢
  • ぶどうやりんごから作られる果実酢

があり、近年は健康ブームによる種類の拡大が目立っています。

酢の主成分は酢酸やクエン酸などの有機酸です。これらの成分は消臭・殺菌効果を持っているため、キッチンや浴室の掃除、柔軟剤の代わりとして、家事の時にも活躍をしてくれます。

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お酢の酸性を利用してお肉を柔らかくしたり、魚の生臭さを取る効果もあり、健康効果を得られるばかりではなく、多様な場面で利用できます。

酢を用いた料理としては、酢飯や酢豚・南蛮漬け・野菜の酢の物など、非常にバリエーションが効く調味料で、家庭で使用される頻度も高いことでしょう。料理だけではなく掃除や洗濯にと幅広く活用できるお酢ですが、一般的なものとして使用されることが多い、穀物酢の栄養成分について見てみましょう。

穀物酢100gあたり
1.エネルギー量・主要栄養素

エネルギー 25 kcal
水分 93.3 g
たんぱく質 0.1 g
脂質 0 g
炭水化物 2.4 g

2.ミネラル類

ナトリウム 6 mg
カリウム 4 mg
カルシウム 2 mg
マグネシウム 1 mg
リン 2 mg
微量
亜鉛 0.1 mg

3.ビタミン類

βカロテン当量 0 μg
ビタミンA 0 μgRAE
ビタミンE -
ビタミンK 0 μg
ビタミンB1 0.01 mg
ビタミンB2 0.01 mg
ナイアシン 0.1 mg
ビタミンB6 0.01 mg
葉酸 0 μg

お酢はあくまでも調味料であるため、お酢自体は栄養価の高い食品ではありません。お酢に含まれているさまざまな成分の持つ栄養効果にポイントが隠されています。

お酢は体のなかでどのように働くの?

お酢の主成分は酢酸やクエン酸、アミノ酸などの有機酸です。酢酸やクエン酸は体内に入った栄養素や疲労によって蓄積された乳酸を燃焼させ、エネルギーの代謝サイクルをサポートします。その結果体が軽く、元気になり、はつらつとした生活を送ることができるようにもなるでしょう。

また、クエン酸やアミノ酸には血液をサラサラにし、血行を促進して代謝を上げたり、免疫力を向上させる効果があります。この効果がコレステロールの減少や血糖値・血圧の上昇抑制につながっています。

その他にも、お酢にはこのような効果があります。

食欲増進

胃酸の分泌を促し、消化や吸収を助けます。

美肌効果

1349_2肌の老化の原因となる過酸化脂質の増加を防ぎます。ビタミンCを壊す酵素の働きを抑制し、シミやソバカスを防いで肌を健康な状態に保ちます。

骨粗鬆症の予防

加齢とともに骨密度が低くなり、骨粗鬆症になると、転んだだけでも骨を折ってしまうような弱い体になってしまいます。

お酢に含まれるクエン酸はカルシウムが吸収しやすい状態を作り出し、カルシウムの吸収率を高めてくれます。その結果、骨粗鬆症の予防や神経の興奮を抑制する効果が期待できます。

コレステロールが高い人に適したお酢の摂取量

ある企業の行った実験によって、お酢に含まれる酢酸が血中のコレステロールを下げるということが科学的に証明されています。この実験では、12週間毎日酢を15ml飲み続けると、飲まなかった群に比べてコレステロールの有意な減少が見られたということです。

同じく30mlのお酢でも実験が行われていますが、15mlの摂取時と差がほとんど見られなかったため、決して多く飲めば良いというわけではなさそうです。1日に飲むお酢の目安量としては、15mlの大さじ1杯程度で十分に効果を感じることができるでしょう。

オススメのとり入れ方

大さじ1杯程度のお酢であれば、そのままで飲むことも十分に可能ですね。しかし、せっかくの万能調味料ですので、マンネリ化を防止するためにも、色々なアレンジをして楽しむことをオススメします。

主食として

お寿司やちらし寿司に酢を使用するのは定番中の定番ですね。その他にも、マリネを作ってサンドイッチの具材にしたり、うどんやそうめんのように麺のスープに加えてさっぱりとした風味をプラスしてもOKです。

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主菜として

お肉や魚など、メインの料理に使われる食材とも相性バッチリです。お酢の効果で固いお肉も柔らかく、食べやすくなります。

副菜として

酢漬けや和え物などのおかずは、お酢の殺菌作用のおかげで日持ちします。たくさん作って常備菜にしておくと便利ですね。野菜から海藻など、健康をサポートする食材と組み合わせてさらに栄養効果をアップさせましょう。

結論

お酢は身近で万能な調味料の一つです。また、お料理だけではなく掃除や洗濯など幅広く活用できる、とても優れた食品ということができるでしょう。

栄養価を見ると、お酢自体からは私たちが生きていくために必要な量の栄養素をとることは難しいです。しかし、体の中にお酢をとり入れることで、酢酸やクエン酸、アミノ酸などの有機酸が働いてさまざまな効果をもたらしてくれます。

その効果とは、血液をサラサラにしてコレステロールを下げることはもちろん、血圧や血糖値の上昇を抑制したり、食欲増進や美肌効果など良いことばかりです。

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お酢はスーパーやコンビニなど、どこでも簡単に手に入れることができますし、値段も高いものではありません。

それでいて、たくさんの健康効果をもたらし、料理のバリエーションもさまざまで、色々な料理を楽しむことができるのです。毎日色々な料理に加えて大さじ1杯程度のお酢をとり入れてみましょう。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。