善玉コレステロールの中にも「悪役」がいる?「善玉コレステロール」について衝撃のニュース

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生化学は難しいので、安易に情報番組で理解した気になってはいけない。そんな感想を持ちそうな衝撃のニュースが2013年末にありました。

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善玉コレステロールの中にも「悪役」がいる? 〈AERA〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)

動脈硬化になりやすいコレステロールを悪玉、体にとって良い働きをするコレステロールを善玉と呼んでいることは、よく知られていますよね。

しかし、このニュース記事によると悪玉善玉コレステロールという分類のコレステロールがあるという事。

少々複雑な研究論文が発表され物議をかもしているということです。

スイスのチューリヒ大学病院のグループが行なった研究によると、健康な人から採取した「善玉コレステロール」は体にとって良い働きをしているが、動脈硬化のある人から採取した「善玉コレステロール」は体に害のある働きをしたという結果が出たそうです。

近年の健康ブームで、「善玉コレステロール」を増やして「悪玉コレステロール」を減らせば健康になるという話が一般的となり、コレステロール値を下げるとうたう油やお茶登場しました。

しかしこのニュースからわかることは、「そんなに単純な話ではない」ということです。

そもそもコレステロールは、悪玉も善玉も体を作るのに必要なもので、バランスが悪くなったり、量が増えすぎることが問題点です。

通常、健康であれば自然に体内のコレステロール量を一定に保つ機能が働いてくれます。

まだまだ研究段階のコレステロール、偏った情報に左右されるのではなく、バランスの良い食事と適度な運動を心がけることのほうが、長期的に見て健康に良いと考えられますね。

※この記事は2013年当時の情報に基づいています。厚生労働省の2015年の食品摂取基準ではコレステロールの摂取量制限が撤廃されたように、正しい情報は日々変わっていっています。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。